TiサファイアレーザのFMレーザによる広帯域スペクトル生成
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概要
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本論文では,Ti:Al_2O_3レーザのFMレーザ動作による非常に広帯域な光スペクトルの生成について報告する.レーザ共振器内で縦モード間隔からわずかに離調した周波数で位相変調を与えるとFMレーザ状態になる.FMレーザでは,内部変調器の位相変調指数よりもはるかに大きな変調指数に相当する出力光を得ることができる.Ti:Al_2O_3レーザは非常に広い利得帯域幅を有しており,これをFMレーザにすれば非常に広帯域なスペクトルを生成できる.共振器の縦モード間隔(160MHz)から15kHz離調した位相変調を与えFMレーザ状態を実現した.その結果,8THzにもおよぶベッセル関数状の超広帯域スペクトル(変調指数25000radに相当)を生成することに成功した.この広帯域スペクトルを群遅延圧縮すれば,超短光パルス生成も可能である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-07-26
著者
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