単一電子トンネル位相論理の構成
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概要
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単一電子トンネル振動の位相の双安定性を利用する論理回路(トンネル位相論理:TPL)の理論的検討を行った。基本ゲートはDCバイアスされAC信号でポンピングされた微小トンネル接合から成り、容量結合で前後のゲートと接続される。解析の結果、DCバイアスをクロックとして用い、入力信号を加えることで位相情報を書き込めることが確認された。また複数のゲートをつないだ場合、位相情報が正常に伝送されていくことも示された。さらにモンテカルロシミュレーションを行い、電流値と温度を適正に設定することによって、10^4周期程度の論理状態の寿命が見積もられた。応用の可能性についても論じる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-14
著者
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