可変長一様乱数の長さ分布について
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概要
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長さが確率的に決まる一様乱数を可変長一様乱数と呼び, ある与えられた情報源の出力系列を, 近似的に可変長一様乱数と見なせる系列に変換する問題を可変長Intrinsic Randomness(IR)問題と呼ぶ.可変長IR問題では, 生成される系列は近似的に可変長一様乱数と見なせるための規範を満たす必要があり, 従来, 変動距離やダイバージェンスを用いた規範のもとで達成可能な可変長IRレートが求められていた.本稿では, 生成される系列の長さの性質だけに基づく, 変動距離やダイバージェンスを用いない新しい規範を提案する.提案した規範を満たす任意の変換は正規化条件つきダイバージェンスを用いた規範を常に満たすこと, および生成される系列の期待値は常に最大達成可能な可変長IRレートを達成することが示される.さらに, 提案した規範を満たす任意の変換では, 1情報源シンボルあたりの出力長が, 1情報源シンボルあたりの自己情報量に確率収束することが示される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-01-08
著者
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