PARTNERSコンピュータネットワークの構築 : 遠隔地からの情報交換環境の実現

概要

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衛星を使った遠隔教育が画像と音声を中心に古くから行なわれており、教育分野においては大きな成果を挙げている。しかし、近年情報化社会の発展により個人が作ったプログラム、ワープロ文書からデータベースまでさまざまな情報資源がコンピュータに蓄積されるようになり、その結果、教育の過程においては、たとえば、遠隔地のコンピュータにあるプログラムやワープロ文書を手元のコンピュータにロードし編集あるいは印刷するといったような文字を中心とする情報交換に対するニーズが高まっている。また、衛星ネットワークを通じ、個人、あるいはグループ間で時間に束縛されない電子メールや電子掲示版を利用したい要望も年々増えている。このようなことから、近年コンピュータネットワークが遠隔教育において重要な情報交換の手段として注目を浴びている。本稿では、パートナーズプロジェクトの一環としてアジア、太平洋地域にETS-Vを用いて実験的な非営利なコンピュータネットワークを構築し文字情報を中心とする情報交換環境を提供する実験について報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-11-27