N成分懸濁液モデルに基ずく堆積物試料の粒度組成と音速分散性の関係
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概要
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本邦沿岸域の海底面付近には, 海中を浮遊して間もない低濃度の堆構物が存在してる場合が多い. このような海底面及びその直下の詳細な堆績情報を精確に把握するため, 超音波パルス波を利用した隔用法が提案されてきた. しかし, 底質を中央粒径ないし単一粒径で考えたものが主であり十分なものではなかった. そこで本研究は, まず, 堆績物中の粒度分布を表す淘汰度及び歪度に着目し, N成分懸濁液モデルに基づいた堆積物の数値モデルを設定し, 淘汰度及び歪度の影響が音速の分散性に現れる度合いを確認した. つぎに, 数値実験結果の一部を検証するために室内実験を行った. 粒度分布を持つ試料及び蒸留水の各々を透過したパルス波の位相差を読みとり, 音速差を計測した. その結果, 特徴的な分散性をもつ計測値及び試算植はよい対応性を示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-29
著者
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