金属格子における表面プラズモンの特性解析とその応用
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概要
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金属格子では、特定の入射角でH波が入射したとき、入射光の強い吸収が生じ、回折効率が急激に低下する。これは、金属格子に励起されるSISP(Single-Interface Surface plasmons)と呼ばれる表面プラズモンが、入射光のエバネッセントモードとカップリングするために生じる異常共鳴吸収と呼ばれる現象である。一方、波型の金属薄膜(以後、薄膜金属格子と呼ぶ)では、異常共鳴吸収が二つの異なる入射角で生じる。これは、表面プラズモンがSRSP(Short-Range Surface plasmons)、LRSP(Long-Range Surface plasmons)と呼ばれる二つのモードに分離するためである。本稿では、安浦の方法を用いて、これらの表面プラズモンの伝搬定数について詳細に調べる。これにより、異常共鳴吸収の発生位置が推定でき、表面プラズモンの励振を定量的に制御することが可能となる。また、これらの表面プラズモンの干渉を利用したホログラム記録により、入射光の波長の1, 4程度の微小周期を持つ回折格子が製作できることを示す。
- 1993-09-17
著者
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