運動視差による「書き割り効果」の減少
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概要
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二眼式立体ディスプレイを観察すると、一部の対象が平面的に知覚され、両眼視差による立体視が正常に行えないことがある。このような現象は、「書き割り効果」と呼ばれている。両眼視差と共に運動視差が利用できるな画像を提示することで書き割り効果が減少するかについて視覚実験を行った。書き割り効果が発生する円柱の画像が提示された。被験者が利用できる奥行き情報を操作して三つの観察条件(運動視差(頭部移動あり)+両眼視差条件(HM+D)、運動視差(頭部移動なし)+両眼視差条件(NHM+D)、両眼視差条件(D))を設けた。実物とスクリーン上の円柱の曲率を比較した。結果、HM+D条件とNHM+D条件の円柱は、D条件の円柱より知覚的曲率が大きく見えた。運動視差が書き割り効果を減少させることを示していた。
- 2002-01-23
著者
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須佐見 憲史
通信・放送機構高度三次元動画像遠隔表示プロジェクト
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畑田 豊彦
通信・放送機構高度三次元動画像遠隔表示プロジェクト
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畑田 豊彦
通信・放送機構高度3次元動画像遠隔表示プロジェクト:東京工芸大学工学部
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名手 久貴
通信・放送機構高度3次元動画像遠隔表示プロジェクト
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須佐見 憲史
通信・放送機構高度3次元動画像遠隔表示プロジェクト
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須佐見 憲史
通信・放送機構
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