衛星通信回線を利用した遠隔学習システムの開発
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概要
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アジア・太平洋地域における国際協力による人材育成に利用することを目的に, 衛星通信回線を使った遠隔学習システムを開発した.一斉講義形式の集団学習とCAIによる個別学習を組み合わせた遠隔学習システムは, 一方的な情報伝達に陥りやすい遠隔学習の弱点を克服する点で, 国際的な利用においてより効果が期待できる.学習者の要求に応じて衛星を介してCAI教材を転送するには, CAI数材が衛星通信回線上で輻輳(ふくそう)しないような転送方式が要求される.衛星通信回線の特徴としては, 遅延時間が無視できない点と同報性がある.遅延時間を考慮した誤り制御機能と同報性を利用した他局向け教材のキャッシング機能などをもったリアルタイム教材転送方式を実装して, 衛星通信回線を利用した遠隔学習システムを開発した.そのシステムを使って, 日本, 中国及びタイ国の3国による国際的な遠隔学習実験を実施し, CAI教材転送技術が有効に機能したことを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-06-01
著者
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金子 功
(株)SCC
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谷川 健
北海道情報大学経営情報学部
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池浦 繁夫
電子開発学園衛星教育センター
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安西 正浩
エスシーシー
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金子 功
通信・放送機構北九州リサーチセンター(GENESISプロジェクト)
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