個人の背景知識と話題の文脈に適応したコミュニケーション支援
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概要
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本論文では, 話し手と聞き手の間にコンピュータを介して, 同期的な会話における情報の補間を行うことにより, 会話の前提となる知識の違いを補う手法及びその手法を用いたコミュニケーション支援システム, Telmeを紹介する. 基本的なアイデアは, 話し手の使った用語をもとに現在の話題の文脈の推定を行い, 聞き手の質問やデータの保存操作などのオペレーション履歴から聞き手がどの程度知識をもっているかを推定し, それに基づいて聞き手が必要であろう情報を話し手の話した言葉の文字情報に補足して画面上に表示するものである. 知識の程度の推定は, 各分野の専門家の意見をもとにした複数の概念空間を利用して生成したユーザの概念空間をもとにして行われる. このユーザの概念空間は, 互いに関連度をもつキーワードの集合からなり, コンピュータとのインタラクションを通してその関連度及びユーザの知識の程度の推定の機能が適応されていくものである. 本論文では, 手法の提案, 基本的メカニズムの説明, そして適用例, 評価実験の報告, そして考察を行う.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-08-01
著者
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