敷設光ファイバの長手方向波長分散値ばらつきが高速TDM伝送に与える影響
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概要
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陸上系の光ファイバ伝送路は, 敷設工事面や保守運用面などの制約により, 数kmごとに光ファイバピースを融着接続して構成される。このため, 光ファイバの物理特性が長手方向にわたり変動していると考えられる。本論文では, 実際に敷設されている光ファイバの長手方向での波長分散値を双方向OTDR法によって測定し, その値の変動量(ばらつき度)を求めた。また, このような長手方向の波長分散値のばらつき度が, SMF及びDSF上での40Gbit/s単一波長伝送に与える影響度について, 数値シミュレーションにより解析を行った。この結果, 分散のばらつき度が大きく, 光ファイバピース長が長いときに, 伝送特性が劣化する可能性があり, またSMFよりもDSFでその影響が顕著に現れることを示す。この結果は, DSP上では40Gbit/s以上の伝送において, 波長分散値のばらつき度や光ファイバビース長を考慮に入れる必要があることを示している。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-07-01
著者
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早田 叔弘
日本テレコム株式会社情報通信研究所
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早田 叔弘
日本テレコム
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岡廻 隆生
ソフトバンクモバイル株式会社研究本部ワイヤレスシステム研究センター
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岡廻 隆生
日本テレコム株式会社情報通信研究所
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弓削 哲也
日本テレコム(株) 情報通信研究所
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弓削 哲也
日本テレコム株式会社
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