情報通信用電源システムの課題と動向
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概要
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情報通信用電源システムは、情報通信システムが要求する規格、品質に合った電力を高信頼で経済的に供給するためのシステムで、整流装置等の各種電力変換装置、蓄電池、エンジン発電装置などで構成される。本論文では、まず情報通信用電源システムの基本構成及び発展経過を説明し、それを取り巻く最近の環境の変化と課題を考察した。情報通信用電源システムを取り巻く環境の変化として、インターネット機器の急増、環境問題の顕在化、電力事業の規制緩和があげられ、それらに対応するため、インターネット機器への高信頼な給電方式の実現、クリーンエネルギーの活用、及びマイクロタービン発電機など各種分散形エネルギーシステムの活用が課題であることを述べた。更に、これらの課題に対する技術動向として、通信ビルに設置されるインターネット機器への給電方式としては直流給電方式が有力であること、情報通信用電源システムに適用するための太陽光発電システムやコジェネレーションシステムの開発状況、分散形エネルギーシステムをマネジメント技術の適用により管理・制御した将来の情報通信用電源システムの概念などを解説した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-05-01
著者
-
室山 誠一
NTTファシリティーズ総合研究所
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村上 直樹
NTTファシリティーズ総合研究所
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松島 敏雄
(株)エヌ・ティ・ティファシリティーズ研究開発本部
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室山 誠一
(株)エヌ・ティ・ティ・ファシリティーズ
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室山 誠一
(株)nttファシリティーズ
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室山 誠一
株式会社エヌ・ティ・ティファシリティーズ
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松島 敏雄
株式会社エヌ・ティ・ティファシリティーズ
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村上 直樹
株式会社エヌ・ティ・ティファシリティーズ
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