カラーCRTにおけるラスタモアレコントラスト低減のための空間周波数解析を用いた電子ビームプロファイルの最適化
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概要
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カラーCRTのラスタモアレ低減のために電子ビームプロファイルの最適化を行った.対角46cmのCRTにSXGA表示をしたとき,モード(1,1)と(2,2)の混在するモアレパターンが主に視認される.ガウス関数重み付け法及びプロファイルの空間周波数特性から,画面上に現れるモアレのコントラストはプロファイルの周波数2/S(Sは走査線間隔)のスペクトル強度に比例することがシミュレーション実験によりわかった.ビーム幅がS/2以下のプロファイルではビーム幅を広くすればモアレが低減でき,このとき変調度の低下は10%以内であった.ビーム幅がS/2以上のプロファイルにおいては,スペクトル強度の極小となる周波数のうち最も低いものが2/Sより小さいときはプロファイルの正規化輝度が0.5以上の部分を,また2/Sより大きいときは0.5以下の部分を空間フィルタで低減すればモアレは低減できる.A-EA-MDF電子銃のC-G1電極間距離と周波数成分2/Sのスペクトル強度の関係を調べたところ,C-G1電極間距離を90μmにすることによりモアレコントラストを3/5〜1/8に低減できることがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-07-25
著者
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御子柴 茂生
電気通信大学
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奥健 太郎
日立
-
奥 健太郎
(株)日立製作所中央研究所
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奥 健太郎
(株)日立製作所ディスプレイグループ
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奥 健太郎
(株)日立製作所 電子デバイス事業部 プラウン管設計部
-
井上 哲彦
電気通信大学電子工学科
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白井 正司
(株)日立製作所ディスプレイグループ
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戸辺 明良
(株)日立製作所ディスプレイグループ
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白井 正司
日立
-
御子柴 茂生
電気通信大学電子工学科
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御子柴 茂生
電気通信大学 電子工学科
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白井 正司
(株)日立製作所 電子デバイス事業部
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