λ/4コプレーナ線路フィルタの誘導結合構造の解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
小形で広帯域化が可能なλ/4コプレーナ線路(CPW)フィルタの誘導結合構造を提案し, 構造の最適化と等価回路表現を検討した.λ/4CPWフィルタの誘導結合構造として, ミアンダ状の短絡線路による誘導結合構造を提案した.面積で規格化された無負荷Qによる評価を行った結果, ミアンダ状の短絡線路の折返し数を増やすことで, 大きな結合係数でも無負荷Qの低下を10%以内に抑えることができた.次に解析方法として, TEM近似を行った伝送線路による等価回路表現を提案した.等価回路による結合係数の計算値と実際に高誘電率基板を使った試料の実測値は1%以内で一致しており, 等価回路の有効性を示すことができた.本構造は, 中心導体と両側接地導体を接続する短絡線路の寸法と形状により, 結合係数を2〜18%の範囲で設計でき, 従来の誘導結合構造が2〜6%の範囲であったのに比べて, 広帯域なCPWフィルタの誘導結合構造として有用である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-10-01
著者
関連論文
- CS-2-6 誘電体柱を用いた2次元フォトニック結晶構造のミリ波フィルタへの応用(CS-2.マイクロ波フィルタ技術の最近の動向,シンポジウム)
- 1.9GHz帯PCS携帯電話用小形一体成形誘電体デュプレクサ
- 一体成型セラミックを用いた携帯電話用小形誘電体フィルタ
- 小形有極形誘電体アンテナ共用器の設計法
- λ/4コプレーナ線路フィルタの誘導結合構造の解析
- コプレーナλ/4フィルタの新規結合構造の解析