広帯域移動無線システムに係わる非線形相互変調積理論検討

概要

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国内の2GHz帯IMT-2000のシステム運用には地上系の移動無線と固定無線に加えて、移動衛星通信システム(MSS)と既設衛星システム等との相互干渉特性を明らかにする必要がある。非線形干渉のメカニズムの理論検討では、相互変調積(IM)による非線形干渉の解析にあたって、インターセプトポイント入力レベル(IIP)の手法を導入し、複数の広帯域CDMA波によるIMスペクトルの広がり、W-CDMAシステムから隣接するMSSへ及びその逆の場合のMSSシステムからW-CDMAシステムへの非線形干渉について、理論検討(RCS2001-1)、W-CDMAシステムから隣接するPHSシステムへの隣接干渉(RCS99-176、RCS2002-281)については既に報告した。本論文では広帯域移動無線システムとしてCDMA方式を想定して、受信系の非線形歪によって発生する広帯域移動無線システムの相互変調積について、前回と同じインターセプトポイント入力レベルの手法を導入し、希望波および干渉波をより実機に近い被変調波モデルを用いてIMスペクトルの広がり、IMによる干渉波の発生と感度抑圧量の理論検討を行うと共に、複数移動無線システムが存在する場合の移動無線システム受信機の総合IIP3をパラメータとして相互変調積、隣接チャネル漏洩電力等の実験値と解析結果との比較検討結果の報告を行う。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-12-12

広帯域移動無線システムに係わる非線形相互変調積理論検討

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