リクエストに基づいた自己安定的トークン伝達法
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概要
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本稿ではリクエストに基づいた自己安定的トークン伝達に関する新しい方法を提案する。この方法はリクエストを根とするような動的な自己安定BFS展開木とトークン伝達とを組み合わせたものである。つまり展開木の枝がトークンまで到達することによりリクエストの発生を知らせ、その枝に沿ってトークンを木の根まで移動させる。たとえ2つ以上のトークンが異なる木の根にとどまっていたとしても、やがて1つのトークンにマージすることを示すことができる。本方式のもう一つの特徴は各木にある種のパワーを与え、リクエストが処理されるまで周期的にそのパワーを増大させる方法を用いる。その結果長い間処理されていないリクエストを持つ木のサイズは大きくなり、トークンが根に到達しやすくなる。従ってあるリクエストだけがいつまでも処理されないという状況を避けることができる。最後に安定化時間、領域複雑度および安定後のk個のリクエストを処理する時間についても評価する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-05-16
著者
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