自由空間法による電波吸収体の評価におけるリファレンス板の影響
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概要
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本報告では,電波吸収体の吸収特性の評価に広く用いられている自由空間法においてリファレンスとして用いる導体板の湾曲が,反射特性に及ぼす影響を実験値および理論計算値により検討した.まず,導体板として2種類の厚みをもつ鉄板を使い,その反射係数を5〜8GHzにおいて測定したところ,配置方向や表裏の変化により,最大3dB程度変動することを確認した.次に,レーザ測距計を使用して鉄板の湾曲を測定した.最も反射係数の変動が大きい鉄板は,最大3mm程度の凸面であり,入射波が散乱されていることが考えられる.次に,物理工学近似法を用いた数値計算により,導体板の湾曲を考慮に入れた自由空間法による測定のシミュレーション計算を行った.この理論計算によっても,導体板の配置により反射係数が変動することが確認できた.また,数値計算により,リファレンス用の導体平板と受信点との距離および導体板の大きさにより,反射波の放射パターンにどのような影響が出るかを検討した.最後に,物理工学近似により導体板上に励起される等価面電流を計算し,理想的な平面波とのずれが生じていること,および電流が最大となる点が導体板の中心からずれていることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-11-11
著者
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西方 敦博
東京工業大学教育工学開発センター
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青柳 貴洋
東京工業大学教育工学開発センター
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青柳 貴洋
東京工業大学
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西方 敦博
東京工業大学
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齋藤 章彦
大同特殊鋼(株)技術開発研究所
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齋藤 章彦
大同特殊鋼株式会社技術開発本部電磁材料研究所
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齋藤 章彦
大同特殊鋼
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西方 敦博
東京工芸大学教育工学開発センター
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