1つの本線がある平面上のトラヒックのための待ち行列モデル : 平面上のトラヒックのための待ち行列モデル(<特集テーマ>新しいトラヒックモデルと性能評価及び一般)
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概要
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本論文は平面上の有界な領域でランダムに発生するトラヒックについて考察する.この領域上には1つの本線と本線につながる線(準線と呼ぶことにする)がある。本論文での目的は、準線から本線への合流に対する混雑の度合いを評価することである。すなわち、準線上のユニットが本線に合流するときの待ち時間を計算する。以下のことを仮定する。領域上ではポアソン過程に従いユニットが発生し、それらは本線にたどり着くまで準線を一定速度で移動する。そして合流スペースがあれば直ちに合流し、なければ到着場所でスペースができるまで待つ。このモデルの一般的な見方として、本線上の合流地点は有限個に限られると考えられる。よってこの合流地点につながる準線を有限個用意することによりこのモデルを離散化する。合流地点だけを観察し、またユニットは本線上を一定の速さで移動するので、このモデルを離散時間型モデルとみることができる。準線の本数Nは有限個なので、finite junction modelと呼ぶ。ここでは定常状態を仮定して、待ちユニット個数の定常分布を計算する。これより平均待ち時間が得られる.また、準線の本数を増やしたときの極限値を計算し,近似値として有効であることがわかった。
- 2002-06-14
著者
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