マルチバンド励振ハーモニック線形予測符号化を用いた業務用移動通信向け低ビットレート音声コーデック(音声,聴覚)
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概要
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次世代の業務用移動通信向けとして現状の最小の占有周波数帯域の半分にあたる 3.125kHz で使用可能な低ビットレート音声コーデックについて述べる.音声符号器はフレーム長20ms(10ms×2サブフレーム)とし,それぞれのピッチ,ハーモニック振幅,スペクトルバンドの有声/無声情報(V/UV)を分析抽出した.更に対数ピッチを均一/予測量子化し,ハーモニック振幅を直流成分を修正した線形予測モデルで線形予測係数とゲインに分離して量子化し,V/UV を代表パターン番号で量子化することにより音声符号化レート1.6kbit/sで符号化した.誤り訂正には1.6kbit/sを使用し,音声符号化ビットの誤り感度により三つのクラスに分類し,CRC(Cyclic Redundancy Check),RCPC(Rate Compatible Punctured Convolutional) 符号を組み合わせてそれぞれ異なる符号化率で符号化した.最後に,クリーン音声を使用して,誤り発生環境下でのMOS(Mean Opinion Score) による音声品質試験,及びめいりょう度試験を行い,誤りのない条件での MOS は FS1016 (CELP,4.8kbit/s) より若干劣るものの,誤り発生時の劣化が緩やかであり,誤り率7%において通話に支障のないとされる単音めいりょう度80%以上を得た.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-01-01
著者
-
佐々木 誠司
(株)ワイ・アール・ビー高機能移動体通信研究所:日立国際電気株式会社
-
麓 照夫
(株)ワイ・アール・ビー高機能移動体通信研究所
-
近藤 光治
(株)ワイ・アール・ビー高機能移動体通信研究所
-
近藤 光治
(株)ワイ・アール・ビー高機能移動体通信研究所:三菱電機株式会社
-
麓 照夫
(株)ワイ・アール・ビー高機能移動体通信研究所:松下通信工業株式会社
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