OFDM信号の周波数スペクトルを用いてガード区間を超える遅延波のみを抑圧するアダプティブアレーの検討(アダプティブ・スマートアンテナ技術)(<特集>ワイヤレスパーソナル通信におけるアンテナ・伝搬の最新技術論文特集)

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概要

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アダプティブアレーはOFDM方式において,ガード区間を超える遅延波によるシンボル間干渉の対策として有効である.本論文では,受信OFDM信号の振幅スペクトルの時変化がシンボル間干渉などにより発生することに着目しガード区間内の遅延波は抑圧せず,ガード区間を超える遅延波のみを抑圧する方式について検討を行った.この方式は各サブキャリヤの変調の信号点が一定振幅であれば適用でき,既知の参照信号や伝送路の推定などを必要とせず制御を行うことができるので,比較的簡単な回路構成で実現できる.今回,更に構成を簡略化するため時間領域での比較を行う手法を提案した.また,基準とする信号に干渉成分が含まれ収束速度が遅くなる対策として,参照信号に対する誤差部分を強調し収束速度を向上させる手法を提案した.シミュレーションの結果,静的なマルチパス環境及び,移動通信を想定したレイリーフェージング環境で,提案方式が有効に動作することを確かめた.
2004-09-01

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