日本の主要な漁港におけるサメ類の種別水揚げ量の推定
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概要
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日本におけるサメ類の種別・漁法別水揚量を明らかにする目的で,主要な漁港で市場伝票整理に基づくサメ類の水揚量調査を行なった。製品重量では1992-98年の漁法全体で年平均19,600卜ン,延縄で15,000卜ンの内,ヨシキリザメが11,600トン(59%),11,000卜ン(73%)であった。更に生体重量に換算した結果,全漁法で年平均28,700卜ン,延縄23,400トンとなり,同様にヨシキリザメが18,800卜ン(66%),17,800卜ン(76%)であり,何れの場合も6〜8割程度がヨシキリザメで占められていた。ヨシキリザメ以外ではネズミザメ,アオザメが10%前後,オナガザメ類が5%程度と,比較的多く水揚されていた。また,これら主要種の水揚量が減少しているような傾向は見られなかった。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2003-03-15
著者
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中野 秀樹
水産庁研究指導課
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中野 秀樹
遠洋水研
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松永 浩昌
(独)水産総合研究センター遠洋水産研究所
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松永 浩昌
独立行政法人水産総合研究センター遠洋水産研究所
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中野 秀樹
独立行政法人水産総合研究センター遠洋水産研究所
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石橋 陽一郎
日本エヌ・ユー・エス株式会社
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中山 健平
日本エヌ・ユー・エス株式会社
-
中山 健平
日本エヌ・ユー・エス株式会社:(現)日本スーパーマップ(株)
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