夏季の日本海イカ釣り漁場における小型イカ釣り漁船の分布と漁船間距離
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概要
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夏季の日本海における小型イカ釣りの漁船の集団操業実態を把握するため,船舶レーダーを用いて漁船分布を測定し,漁船間の最短船間距離を求めた。小型イカ釣り漁船の漁場占有面積と漁船間の最短船間距離は佐渡島北部沖で最大,津軽海峡と入口付近で最小であった。漁場別最短船間距離の累積度数分布をもとに集魚灯光の干渉割合を考慮した漁船間の適正操業距離と適正光源出力を試算した。小型イカ釣り漁船の光源出力上限値である180kWを使用した場合,他船の集魚灯出力に光学的に干渉される割合は津軽海峡と入口付近,大和堆,金沢港沖,奥尻海峡付近および佐渡島北部沖でそれぞれ100%,99%,62%,40%および34%と推定された。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 2003-07-15
著者
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崔 淅珍
水産総合研究センター水産工学研究所
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中村 善彦
東京水産大学海洋生産学科
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中村 善彦
東京水産大学
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中村 善彦
東京水産大
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崔 淅珍
水産総合研究センター水産工学研究所:(現)日本学術振興会科学技術特別研究員
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