東京湾におけるイシガレイの成熟とそれに伴う肥満度, 摂餌強度等の変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東京湾のイシガレイの成熟とそれに伴う肥満度, 摂餌強度等の変化を調べた。生殖腺指数の季節変化から産卵期は12-2,3月であると推定された。標本中の最小成熟体長は雄で130mm, 雌で183mmであった。0歳の成熟個体の出現率は雄では69.1%であったが, 雌では4.5%と低かった。1歳以上の出現率は雌雄ともほぼ100%であった。成魚の肥満度と肝量指数は冬季に最低となることが明らかとなった。その後, 肥満度と肝量指数は摂餌強度のピークから1,2ヶ月遅れて春季に最高となり, 夏季から冬季にかけて低下した。産卵期には特に成熟の進んだ個体で摂餌強度が低かった。主な餌料生物は多毛類, 二枚貝類, 甲殻類, クモヒトデ類であった。
- 公益社団法人日本水産学会の論文
- 1999-03-15
著者
関連論文
- 26. クロアワビ, マダカアワビ及びイボニシのベリジャー幼生に対する有機スズ化合物の急性毒性(日本貝類学会平成 9 年度大会(神戸)研究発表要旨)
- 有機スズ汚染と腹足類のインポ***の経年変化と現状〔含 質疑応答〕 (シンポジウム:沿岸海域における環境ホルモンの動態)
- 小湊のイボニシとレイシガイにおけるimposex(雄性形質誘導及び生殖不全症候群)に関する研究(予報)
- 本州南方海域(漁況)
- 本州南方海域(漁況)
- 本州南方海域 (漁況)
- 環境要因を考慮した生活史モデルによるトリガイ資源の動態解析
- 有機スズ汚染と腹足類のインポ***の経年変化と現状(シンポジウム:沿岸海域における環境ホルモンの動態)
- 東京湾におけるイシガレイの成熟とそれに伴う肥満度, 摂餌強度等の変化
- 東京湾の漁業 (特集 東京湾--21世紀の環境保全にむけて)
- 強制遊泳によって疲弊したコイの心拍間隔時系列解析による生体負担度推定
- 沿岸開発による生物環境への影響(シンポジウム:沿岸開発と環境保全の共存-その可能性と方策-)
- われわれは海についてよく知っているだろうか?
- 東京湾内湾部の底魚群集の変遷と環境変化 (総特集 底魚群集の構造と機能)
- 土木技術と自然環境の保全 : 4. 自然環境の保全の実施例 : 4. 5 海域