二端子対回路理論による小型換気装置の音響透過損失の算出について

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概要

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自然小型換気装置の音響透過損失を予測する方法として二端子対回路理論を用いて検討を行った。二端子対回路理論を用いると, 小型換気装置に複数の構成要素 (回路) がある場合, 各要素の接続は縦続接続となり, システム全体の四端子定数を各要素の四端子定数の積で表すことができ, 透過損失を容易に算出できる。換気スリーブが膨張型の場合とグラスウール内貼りスリーブがある換気装置について, 透過損失計算値を求め, 実測値との比較検討を行った。計算値はスリーブ軸方向の平面波のみを考慮し算出した。その結果, 最低次の共鳴の谷以下の周波数において計算値は実測値より大きな値となったが, 全体としてよく一致した。二端子対回路理論を用いて小型換気装置の透過損失を予測することが可能であることを示した。
社団法人日本音響学会の論文
1997-09-01

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