高カルシウム血症を合併した肺癌に対する2手術例
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概要
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2例の高カルシウム血症を合併した肺癌(症例1:66歳男性;腺癌,症例2:63歳男性;扁平上皮癌)に対して,骨シンチグラムとカルシウム代謝関連検査成績からHumoral hypercalcemia of malignancy(HHM)と診断した.両症例ともに,高カルシウム血症とそれに伴った意識障害はミスラマイシン投与によって一時的に改善し,術前検査を完了しえた.症例1は右上葉スリーブ切除術が施行され(p-T3N0M0),術後一旦高カルシウム血症は是正されたが術後73日目に脳・副腎転移で死亡した.症例2は胸膜播種のため試験開胸術に終わり(p-T4N2M1),術後18日目に高カルシウム血症で死亡した.きわめて予後不良であったHHM合併肺癌の2手術例を報告した.
- 日本肺癌学会の論文
- 1991-08-20
著者
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三好 新一郎
獨協医科大学胸部外科
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森本 茂人
大阪大学老人科
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南 正人
大阪大学第一外科
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三好 新一郎
大阪大学第一外科
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中原 数也
(財)大阪から肺がんをなくす会
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明石 章則
大阪大学第一外科肺研グループ
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中原 数也
大阪大学第一外科肺研グループ
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水田 隆俊
大阪大学第1外科
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三好 新一郎
大阪大学第1外科
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明石 章則
大阪大学第一外科
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水田 隆俊
大阪大学第一外科
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明石 章則
宝塚市立病院呼吸器外科
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