8.胸腺原発と思われる扁平上皮癌の一剖検例 : 第45回支部活動 : 関東支部
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概要
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胸腺原発扁平上皮癌はマウスの実験で証明され,かつきわめて少数臨床例の報告があり,ハッサル小体構成細胞から起こると考えられている一症例は65才男.入院約3ヵ月前よ})胸痛出現,2ヵ月前には胸骨部皮膚の膨隆をみた.胸痛をくり返し精査の目的で入院.皮膚腫瘤め一部を二度生検しいずれも扁平上皮癌であった.Co照射,B1eomycinの効果なく心不全にて第155病日死亡.剖検では前縦隔を中心として前胸壁及び心筋内に著明な癌浸潤を認め,かつ肺,骨髄への転移をみた.肉眼的組織学的検索によつ皮膚,食道,気管支その他の原発癌は否定され,さらに奇形腫,胸腔内甲状腺腫なく胸腺原発の扁平上皮癌と考えざるを得なかった.なお血液及び免疫学的異常は認めなかった、
- 日本肺癌学会の論文
- 1973-12-25
著者
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