肺癌に合併した癌性髄膜炎にOmmaya Reservoirを使用した2症例の治療経験 : 使用しなかった自験5症例との比較検討

元データ 1993-06-20 日本肺癌学会

概要

肺癌における癌性髄膜炎の合併は極めて予後不良とされてきた1今回我々はこれに対しOmmaya reservoirを用いて治療した2症例を経験し,非使用5症例と比較検討を行った10mmaya reservoirを用いMethotrexateの脳室内注入を行った2例(腺癌)では,重篤な意識障害をきたさず,他の合併症が予後を決定した.一方非使用5例(腺癌3例,小細胞癌2例)では全例が短期問に意識障害を来たし,癌性髄膜炎が死因に直結した.癌性髄膜炎の診断後予後はOmmaya reservoir使用2例で各々168日,56日で,非使用5例の9〜21日(平均16日)に比べて延長が認められた.Ommaya reservoirに起因する明らかな合併症は認めなかった.自験7例の癌性髄膜炎の診断時には全例髄膜以外にも転移が生じていた.従って,これらの病巣が落ち清いていれば,Ommaya reservoirを用いた局所的な髄膜播種の治療を積極的に考慮してよいと思われた.

著者

石田 直 倉敷中央病院呼吸器内科
松井 保憲 倉敷中央病院内科
玉田 二郎 倉敷中央病院呼吸器外科
小阪 真二 高知医療センター呼吸器外科
松倉 規 倉敷中央病院
石川 真也 倉敷中央病院呼吸器外科
小阪 真二 倉敷中央病院呼吸器科
池上 直行 倉敷中央病院呼吸器外科
松村 栄久 倉敷中央病院内科
三宅 淳史 倉敷中央病院内科
池上 直行 倉敷中央病院
松村 栄久 倉敷中央病院呼吸器内科:(現)天理よろづ相談所病院
石田 直 倉敷中央病院 呼吸器内科

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