ピアノ練習室の音場の能動制御における室内吸音の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
4チャネル反射音合成装置を用いたピアノ練習室の音場の能動制御に関して, 室内吸音の違いが音場付加の効果に与える影響, 音場の印象及び練習音場としての適, 不適について主観評価実験を通して調べた。その結果, 音場付加したときの効果は, 室内吸音の程度により変化する。実験では, 室内平均吸音率 (α^^-) を0.15, 0.25, 0.35, 0.5の4水準とし, α^^-が0.35以上が音場付加の効果を得易くする一条件であることが分かった。また, 自宅での普段の練習用音場としては, α^^-が0.35以上で, 小量の音場付加をした場合が適している。ただし, 適さないとする音場の評価は人により異なる場合がある。一方, ホールでの演奏を想定した練習用音場としては, α^^-に関わりなく, 音場付加の程度が大きいほど評価が高いことが判明した。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1996-10-01
著者
関連論文
- 多目的ホールの電気音響システム設計に関する一考察
- ピアノ練習室における音場の能動制御
- ピアノ練習室の音場の能動制御における室内吸音の影響
- 打楽器の研究について (自然楽器の音響)
- 鼓の音響学的研究 : 分析、合成及び主観評価
- 鼓の振動についての一考察
- 短時間スペクトル分析法の自然楽器音への適用
- ディジタル信号処理による自然楽器音の分析
- 三味線音の音響的性質について
- 楽音の分析
- DFTを用いた楽器音のピッチ変動の一抽出法