伝送機器の心理品質に関する客観測定法 : 番組音モデル信号を用いた不協和度心理品質測定法
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概要
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伝送機器の心理的品質を人の評定に代えて客観的に測定するための計測システムを提案して考察し、心理伝送系と心理品質を定義した。これらから、人の評定する心理品質を誤差なく計測するための一般的条件を導くと共に、客観測定の場合には結果が一つしかないため、測定器を構成するテスト信号、聴覚モデルはそれぞれ番組音代表性と、評定者代表性を持たねばならないことを導いた。更に、テスト信号としては、番組音確率過程の中で協和性のあるモデル信号が有効であり、また、聴覚モデルとしては協和性を計測する心理モデルが適切であることを三つの実験を通して検証した。更に客観測定器の平均心理品質計測能力は評定者個々の評定値よりも高くて、相関値では0.99にも達した。また、本測定法では、主観評定で定まった最適伝送レベル設定値の探査にも成功している。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1995-02-01
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