閉塞性拡張尿管における張力 : 長さ関係

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概要

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成熟ウサギの尿管に50〜150日間の尿管閉塞を作製し、正常尿管をコントロールとして筋収縮力学の立場から基礎的検討を加えた。張力長さ関係を検討する場合、酸素化したKrebs溶液内で50Hz、40Vの交流を使用した。正常尿管および拡張尿管は、骨格筋と同様にoptimal lengthとそこで発生する最大活動張力で特徴づけられる張力-長さ関係を示した。一方、静止張力の変化は、正常尿管では緩慢な増加を示したのに対し拡張尿管ではその変化が急激で、拡張尿管では高い静止張力のもとで最大活動張力の発生がみられた。静止張力を伸展率と対応させると、7個の拡張尿管のうち4個は正常尿管より高い領域に偏位した。optimal lengthで発生する単位断面積あたりの最大活動張力は、軽度閉塞群では正常尿管より増加し、高度閉塞群では減少した。また、閉塞尿管の拡張度と最大活動張力との間には負の相関が成立した。
社団法人日本泌尿器科学会の論文

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