Early androgenized male rat における精巣及び副***の思春期発達の遅延 : Early androgenized male rat の研究 I
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概要
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出生直後の雌ラットにTestosteroneを投与すると,性中枢が雄性化し周期性が失われるため思春期後も持続的発情状態を示すことは良く知られているが,同様な処置を雄に行った場合の検討は未だ少ない。そこで我々は,雄ラットに生後2日目testosterone propionate 0.5mg 1回皮下投与,及び1mg 3日間連続皮下投与してそれの性中枢への影響をその後の精巣組織所見,及び副***重量の変化を追うことで検討した。正常な雄ラットでは性中枢の思春期発達によりgonadotropin分泌が始まり,副***発達及びspermatogenesisがほぼ完成されてくるのは生後約40日とされている。しかし出生直後androgen投与群においては,40日で副***及ぴspermatogenesisの思春期性発達が共に明らかな遅延を示していた。しかしその副***発達の思春期遅延も60日にはほぼ対照群に近づき,又spematogenesisもほぼ完全な成熟を示していた。これらの所見により,雄ラットでも生直後の視床下部生中枢分化のcritical periodにtestosterone propionateを大量に投与することにより,何らかの抑制的変化を受け,思春期発育がおくれる様になると考えられる。しかし、その性中枢の抑制的変化も正常思春期発来時期よりほぼ40日遅れた時点で正常発達に追いついてきている。このdataからして雄ラットに生直後大量androgenを投与する事は,雄ラットに実験的思春期遅延症を作製することになると云える。
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
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