短腸症候群 (short bowel syndrome) に起因した尿路結石症の1例 : 本邦報告例の検討

元データ 2003-01-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

症例は56歳,女性.1993年,胃全摘後の絞扼性腸閉塞により小腸大量切除術(残存小腸20cm)を受け,以後短腸症候群の状態となった.1996年,腹部CTで左腎結石を指摘されるも放置していた.2000年,左腎結石の増大と右腎結石の形成を認め当科入院となった.24時間尿生化学検査で蓚酸排泄量103.8mg/日と著明に高値を示し,短腸症候群に起因した腸性過蓚酸尿症による尿路結石症と診断した.左腎結石に対してはESWLを施行し,結石成分分析では蓚酸カルシウムとリン酸カルシウムの混合結石であった.結石の増大予防のため,乳酸カルシウム,クエン酸ナトリウム/カリウム,酸化マグネシウムを内服し,現在経過観察中である.短腸症候群の生命予後は向上しており,それに伴い尿路結石症の合併例は増加するものと思われる.短腸症候群症例では術後早期からの結石の診断と個々の症例に応じた予防が不可欠である.

著者

加藤 祐司 旭川医科大学眼科
八竹 直 旭川医科大学医学部附属病院泌尿器科
八竹 直 旭川医科大学泌尿器科
八竹 直 旭川医科大学 泌尿器科
奥山 光彦 旭川医科大学医学部泌尿器科学
山口 聡 北海道社会事業協会富良野病院泌尿器科
山口 聡 旭川医科大学 泌尿器科
徳光 正行 旭川医科大学医学部泌尿器科学
玉木 岳 旭川医科大学医学部泌尿器科学
玉木 岳 旭川医科大学 泌尿器科学 教室
徳光 正行 北彩都病院 泌尿器科
八竹 直 旭川医科大学 医学部泌尿器科
加藤 祐司 旭川医科大学医学部泌尿器科学
加藤 祐司 旭川医科大学 医学部泌尿器科学講座
奥山 光彦 遠軽厚生病院 泌尿器科
徳光 正行 旭川医科大学 泌尿器科
山口 聡 北海道社会事業協会富良野病院泌尿器科・尿路結石治療センター
山口 聡 旭川医科大学 医学部 泌尿器科学講座
八竹 直 旭川医科大学
山口 聡 旭川医科大
玉木 岳 旭川医科大学腎泌尿器外科学講座

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