尿路結石症における徴量金属に関する研究 : I. 尿路結石の分析

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
蓚酸カルシウム、リン酸カルシウム、両者の混合、リン酸マグネシウムアンモニウム、尿酸、シスチンをその成分とする尿路結石131個に含まれる18種類の徴量金属について、ICP発光分析法を用いて各々の含有量を測定した。その結果シスチン以外を成分とする結石には多種類の徴量金属が認められた。しかしシスチン結石では徴量金属の種類も少なく、それらの含有量もわずかであった。蓚酸カルシウム結石は赤外線分析にて1水塩、2水塩と分けて検討したが、ともに各々の金属の含有量はほぼ同じ傾向を示した。また、リン酸カルシウム結石とリン酸マグネシウムアンモニウム結石では多少の差は認められたが徴量金属の含有量はほぼ同様であった。これらの成分の結石すべてにおいて、Mo、Sr、Znの含有量は比較的高く、出現率も高いことが認められた。
社団法人日本泌尿器科学会の論文
1984-07-20

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク