日本に広く分布するローム層の特徴とその成因(<特集>堆積物による火山噴火史研究)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Loam is an international scientific term, however, it has been used in a peculiar way in Japan. Japanese loam is a massive, brown, weathered rock unit composed of silt, clay, sand and occasional lapilli. It extensively covers coastal terraces, river terraces, ignimbrite plateaus and other uplands around volcanoes. Loam is not a product of soil forming process operated beneath the earth surface against rock bodies ; but it is a sediment accumulated slowly on the earth surface. Small-magnitude volcanic eruptions play a very minor role for the sedimentation. An eolian reworking process of pre-existing fine-grained deposits by the wind plays a major role. This is proved by following facts : 1) loam has accumulated even during the time when no ash-fall was observed ; 2) a volcano infrequently erupts explosively and the intensity of ash fallout is far lower than the sedimentation rate of loam ; it is about 0.1 mm/year ; 3) loam is hardly thickening toward a volcano. Very small particles carried from continental China by the westerlies at a high altitude are contained in loam, however, in the area around volcanoes their contribution is little for the formation of loam compared with eolian dust carried from nearby bare grounds by local winds at a low altitude. Loam does not accumulate all the year round. Just before and during fresh verdure, occasional strong winds pick up fine particles into the air from a bare ground which is dried up by a high-angle sunlight and high-temperatures. Eventually fine particles will settle down in vegetation. The most favorable season for loam deposition is April to May, in which more than half of an annual amount is achieved. It is convenient and practical to define a single eruption by a tephra layer which is not interbedded with loam. The thickness of loam can be used for the quantitative measurement of geologic time intervals, in years to thousands years, on certain conditions. Lithology of Japanese loam and the mechanism of sedimentation are identical to those of loess in other areas, such as China, northern Europe, northern America and New Zealand. There is no reason to hesitate to designate Japanese loam loess.
- 1995-07-31
著者
関連論文
- 浅間山の風景に書き込まれた歴史を読み解く
- 浅間山2004年噴火 : 噴出物調査とインターネット掲示板によるリスク・コミュニケーション
- S10 浅間山2004年9月1日20時02分爆発の火山灰分布と総噴出量
- 81. およそ1万年前に発生した高崎泥流の分布と起源
- E22-02 火砕流の到達距離を決める要因
- P01 浅間火山と草津白根火山の野外巡検案内書
- A59 浅間火山の新しい噴火史 : 最近の研究の整理
- 276 テフロクロノロジーとレスクロノメトリーによる三宅島火山の噴火史
- 中期更新世に噴出した大町APmテフラ群の層位と年代
- 64A. 大町APmテフラの層位と噴出年代(日本火山学会1989年春季大会)
- 46. 日本における噴火の発生頻度 : 1:火砕流(日本火山学会1989年春季大会)
- 64A 大町 APm テフラの層位と噴出年代
- 46 日本における噴火の発生頻度 : 1 : 火砕流
- 草津白根火山の噴火史
- 12P. テフラと火山灰土から知る草津白根火山の噴火史(日本火山学会1988年春季大会)
- P12 テフラと火山灰土から知る草津白根山の噴火史
- 伊豆大島火山の1986年11月21日準プリニー式噴火 : 日本火山学会1987年度春季大会
- 伊豆大島の分水界図 : 日本火山学会1987年度春季大会 : 1986年伊豆大島噴火のモデル
- 伊豆大島1986年噴火の噴出量と噴出率 : 日本火山学会1987年度春季大会 : 1986年伊豆大島噴火のモデル
- 現代都市を脅かすカルデラ破局噴火のリスク評価 (大規模カルデラ噴火--そのリスクと日本社会)
- B26 文献史料評価と地質調査による韓国済州島 11 世紀初頭噴火の地点特定(予報)
- A20 三宅島中心火道の漸進的ピストン沈降モデル
- A24 現代都市への火山の脅威
- P7 群馬県 6 火山の噴火シナリオとハザードマップ
- PV8 燧ヶ岳で見つかった約 500 年前の噴火堆積物
- P20 2000 年噴火カタログ(日本)
- A29 火山噴火の規模と発生頻度
- A68 およそ 5000 年前に伊豆半島で起こった大室山火山の噴火
- P01 雲仙岳 1991 年噴火観測日記
- A52 低アスペクト比の堆積物を残した高速火砕流 : Mount Pelee 1902,Mount St. Helens 1980,雲仙岳 1991
- 中学理科で使う火山教材と野外観察の方法
- 2. インターネット掲示板を用いた火山リスク・コミュニケーション : 浅間山2004年噴火で明らかになった長所と課題(オープンフォーラム「地域防災力を高めるための社会技術」)
- 中学理科の火山学習プログラム
- おいしい火山実験
- 弁当パックでつくる日本列島の震源立体模型
- 山麓に設置したウェブカメラによる浅間山監視システム(2004年浅間山噴火(1))
- A10 浅間北麓のペンション経営者グループと共同で実施している「明るく楽しい浅間山学習会」(火山教育・火山防災 (2), 日本火山学会2005年秋季大会)
- 弁当パック立体模型を使った授業実践
- 史料に書かれた日付の西暦換算と表記法 (総特集 地震史料の校訂とデータベース化--日本の古代・中世を中心に)
- S11 2004年9月1日浅間山噴火によって黒斑山北麓で発生した矮低木群落火災
- P18 火山の学習教材(2) : 弁当パックでつくる火山立体模型
- A46 火山の学習教材(1) : 噴火とその災害を立体図上で学ぶウェブ・アニメーション
- 火山噴火とその災害を立体図上で学ぶウェブ・アニメーション教材の開発
- 小学校と中学校における火山授業の実施報告:2001-2003年度
- テレビ報道にみる三宅島2000年噴火危機--火山専門家・行政官・ジャーナリストの発言、そして住民の声
- かざんきっず--小学生のための火山見学ガイド
- インターネット・ホームページに即時公開記録した有珠山2000年噴火とリスクマネージメント
- 携帯電話で使うインタラクティブ野外観察ガイドの開発(中間報告)
- 日本海をはさんで10世紀に相次いで起こった二つの大噴火の年月日 : 十和田湖と白頭山
- 特集論説へのコメント
- D02 ウェブ紙芝居 : 赤城山と浅間山の自然史を図解説明するインターネット教材(日本理科教育学会第44回関東支部大会)
- 『類聚国史』に書かれた818年の地震被害と赤城山の南斜面に残る9世紀の地変跡
- およそ5000年前に東伊豆単成火山地域で起こった大宝山噴火の推移と断続時間
- 噴火マグニチュードの提唱
- 嬬恋村鎌原における天明3年(1783年)浅間山噴火犠牲者供養の現状と住民の心理
- 地震火山こどもサマースクール「丹那断層のひみつ」
- はじめての史料地震・火山学
- 降水レーダを用いた雲仙岳火砕流に伴う噴煙の構造の時間変化に関する事例解析
- レーダを用いた雲仙岳火砕流に伴う噴煙の三次元構造に関する事例解析
- P26 降水レーダを用いた雲仙岳火砕流に伴う噴煙の三次元構造に関する事例解析
- A29 1991 年雲仙火山噴火の潮汐依存とそのメカニズム
- アメリカ合衆国北西部の第四紀テフロクロノロジーと環境変化
- 燧ヶ岳火山の噴火史
- 東伊豆単成火山地域の噴火史2 : 主として32ka以前の火山について(堆積物による火山噴火史研究)
- アメリカにおける国際火山学会議
- A50 東伊豆単成火山群のテクトニクス
- テレビ報道の解析による1986年伊豆大島噴火 Phase2 の記述
- 空からみた浅間山と草津白根山の火口(口絵写真解説)
- 伊豆大島1986年2B溶岩の噴火様式 : 日本火山学会 1987年度 秋季夫会
- A09 伊豆大島 1986 年 2B 溶岩の噴火様式
- 5章 活動的火山の評価,監視 日本全土を対象にした火山被災年代マップの作成 (総特集 活動的火山)
- 伊豆大島1986年11月15-17日噴火によるスコリア・火山毛降下
- ヒマラヤの"逆転変成作用"の原因と形成機構の解明(予報)
- 乗鞍岳火山, 位ヶ原テフラ層の噴出年代
- A67 田原野タフリングの発見と東伊豆単成火山地域最古期 (220ka) の噴火割れ目
- 日本に広く分布するローム層の特徴とその成因(堆積物による火山噴火史研究)
- 乗鞍岳火山, 位ヶ原テフラ層直下の炭化木片の加速器^C年代
- 北海道駒ヶ岳Ko-c_2軽石の噴火年代
- 新潟焼山早川火砕流噴火の炭素14ウィグルマッチング年代
- 阿蘇火山の過去8万年の噴火史と1989年噴火
- 高原火山は完新世に噴火したか?
- 史料に書かれた浅間山の噴火と災害
- 関東甲信越地方39火山の噴火史
- 1582年以前の火山噴火の日付をいかに記述するか -グレゴリオ暦かユリウス暦か?
- 伊豆大島火山カルデラ形成以降の噴火史
- 群馬大学構内における1994年風塵堆積量の実測
- マスターテフラによる日本の100万年噴火史編年(火山学の『夢』を語る)
- 特集 : 堆積物による火山噴火史研究(堆積物による火山噴火史研究)
- B18 史料と堆積物から知る浅間山 1108 年噴火と 1281 年噴火
- 浅間火山の地質見学案内
- 小野ほか論文「阿蘇火山中岳の灰噴火とその堆積物」へのコメント(特集論説へのコメント)
- 群馬県中之条湖成層に産する植物遺体
- 燧ヶ岳で見つかった約500年前の噴火堆積物
- 日本の2000年噴火カタログ
- 新潟焼山早川火砕流噴火の炭素14ウィグルマッチング年代
- D03 弁当パックでつくる日本列島の震源立体模型(日本理科教育学会第44回関東支部大会)
- D01 火山学習ポータルサイト「火山の教室」(日本理科教育学会第44回関東支部大会)
- 火山の地質巡検案内2 : 十和田湖
- 東伊豆単成火山地域の噴火史1:0〜32ka
- 火山の地質巡検案内1 : 浅間山と草津白根山