S-P表の分割法とその学習診断への応用
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概要
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与えられたS-P表を分析する場合,生徒群や問題群を分割して部分S-P表を作成する二,三の方法を述べ,それらの部分S-P表を学習診断や授業評価にどのように応用できるかについて考察する.S-P表による分析法はもともと学習診断や授業評価を直観的に行なうのに有効な方法であり,生徒の理解状況等の実態の把握と分析や,領域別評価と観点別評価を通して到達度評価を行なうのに役立つ方法であるが,ここで提案する部分S-P表による分析は,さらに細かな分析を可能にし,全体だけをながめていては見いだしえないような情報を抽出できる.とくに生徒群の分割による部分S-P表からは,個々の類似した生徒群別に細かな学習診断を行なうことができる.S-P表を分割する方法としては,クラスタ分析の手法およびグラフ理論的手法を適用した方法について述べる.
- 日本教育工学会の論文
- 1980-04-20