技術科「機械」領域におけるエネルギー変換概念の学習プログラムの検討
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概要
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中学校技術科の機械領域でエネルギー変換を扱う場合,生徒に「何をどのように学習させるか」がまず検討されるべきである.本研究では,その学習させるべき概念を「機械を動かすエネルギーはどのように得られるか」であると考え,その指導の手だてとして,エネルギー変換の実験観察と指導計画からなる「学習プログラム」を考案した.さらに,これを授業実践し,概念の一表現法である概念地図法や,興味関心調査から,学習プログラムの効果を検証した.その結果,「学習プログラム」による指導を受けた生徒は「説明を聞く」活動を受けた生徒に比べ,エネルギー変換の概念深化が見られた.さらに,指導を受けた生徒は,学習そのものや,「機械」「エネルギー」など学習対象への興味関心の高まりが見られた.これにより,「学習プログラム」が,課題の達成と学習意欲の喚起に効果があると確認された.
- 日本教育工学会の論文
- 1998-12-20
著者
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