飛騨地体の構造とテクトニクス
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The Hida massif including Unazuki crystalline schists thrusts as a nappe over the inner terranes of Southwest Honshu. High-grade gneisses in the massif were produced from late Middle Paleozoic sediments which were depositedon the Sino-Korea continental margin, or within a rift zone formed on the continental margin. The gneisses underwent two times the ductile deformations in a deep-sheeted state in the early stage, and were intruded by older Funatsu granite during early Traiassic time. The granite-gneiss complex suffered shearing to form two sets of mylonite zone (Funatsu shear zone) during the time of exhumation of the Hida massif. The structural analyses of granitic mylonite zones shed a new light on the exhumation process of the massif. Syndeformational granites intruded along the de-collement from which the Hida gneiss formations were detached, and along the thrusts of stacked gneiss sheets. The granite was subjected mylonitization first affected by subhorizontal displacement to form Unazuki-stage mylonites and secondary by dextral-reverse movement of the Hida massif consisting of stacked gneisses, resulted in northward tilting of the massif. The Funatsu-stage mylonites were formed through the secondary movement. The age of the first and secondary movements is roughly constrained by a Pb-U age of sphene (240 Ma) of a mylonitized granite and K-Ar ages of hornblende (215 Ma) of mylonitized mafic rocks in the mylonite zone. The younger granites (Funatsu granites) were intruded after the second movement, cutting the mylonite zones. The Funatsu shear zone was a northeastward extension of the Honam shear zone in South Korea. Using the Honam-Funatsu shear zone as a reference frame, the paleo-geographical setting (pre-Sea of Japan) of the Hida massif in the eastern margin of Eurasian continent is reconstructed; the massif was situated around Zal. Pyotra Velikogo (Bay of Pyotr the Great) and was probably the extension of Variscan origenic belt formed along the periphery of the Sino-Korean continental mass.
- 日本地質学会の論文
- 1993-04-30
著者
-
豊島 剛志
新潟大
-
豊島 剛志
新潟大学理学部
-
豊島 剛志
新潟大・自然科学
-
長瀬 真央
住鉱コンサル
-
内藤 耕
国際協力事業団鉱業資源開発部
-
菅野 孝美
川崎地質コンサルタント(株)新潟支店
-
小松 正幸
愛媛大学
-
小松 正幸
Department Of Geology And Mineralogy Faculty Of Science Niigata University
-
小松 正幸
愛媛大学理学部生物地球圏科学科
-
小松 正幸
新潟大学理学部地質鉱物学教室
-
宇次原 雅之
日特建設(株)筑波研究所
-
内藤 耕
国際協力事業団鉱工業開発調査部
-
長瀬 真央
住鉱コンサルタント(株)四国支社
-
小松 正幸
愛媛大学理学部
-
宇次原 雅之
日特建設(株)
関連論文
- 東南極ドロンイングモードランド・セールロンダーネ山地のパンアフリカン衝突型変成作用
- 東南極・セールロンダーネ山地の苦鉄質グラニュライトに認められる斜方輝石・スピネルを含むシンプレクタイト
- 東南極セールロンダーネ山地に産する優白質岩脈中のモナザイトの組成変化
- 東ドロンイングモードランド,セール・ロンダーネ山地 地学調査隊報告2007-2008 (JARE-49)
- O-24 ベトナム縦貫造山帯の提唱 : 東南アジアにおけるペルム紀-トリアス紀衝突型造山活動(東南アジアの地殻形成史とテクトニクス : 地質学・岩石学からのアプローチ,口頭発表,一般講演)
- P-99 新潟県中越地域,新発田一小出構造線に沿う脆性断層岩類(14.テクトニクス,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 2004年新潟県中越地震に伴う地下水温・水質の異常
- 134 新潟県北東部五頭山塊花崗岩体西縁部に発達する断層岩 : 高速断層運動の痕跡?の解析と東北日本西縁断層帯の提唱
- セールロンダーネ山地地学調査隊報告 1990/91(JARE-32)
- 2004年新潟県中越地震・地震断層出現域の浅層反射法地震探査 : データ取得と処理について
- P-161 統合的地震探査による四国・瀬戸内海深部地殻構造の解明(19. テクトニクス)
- P-114 瀬戸内海下における中央構造線深部構造と下部地殻 : 2002 瀬戸内海横断地震探査報告
- 陸域地震震源域の地質学的準備過程--日高変成帯南部を例として (総特集 陸域震源断層--深部すべり過程のモデル化) -- (1章 物質科学的調査)
- P-125 日高変成帯におけるシュードタキライトの分布と化石震源域(17. 岩石・鉱物の破壊と変形)
- S-27 内陸震源領域最下部域における歪局所化したマイロナイト帯の産状:日高変成帯南部地域で得られた地質学的情報(シンポジウム : (4)内陸震源領域での断層帯の滑りと流動 : 地質学と地球物理学の統合研究)
- P-89 日高変成帯のシュードタキライトとそれに伴われる変形岩
- O-232 日高変成帯南部幌満川上流域の断層岩分布
- 373. 飛騨東部マイロナイト帯の形成と飛騨帯の構造運動
- 463 飛騨変成帯形成のテクトニクス
- 462 飛騨変成帯における先船津期火成岩類の化学的性質
- 461 飛騨変成帯の原岩層序と堆積環境
- 460 飛騨変成帯、船津SHEAR ZONEの運動像
- 361 岐阜県宮川村の飛騨変成帯の変形構造
- P-177 超高温変成岩に含まれるCO_2+炭酸塩包有物の岩石学的意義(20.変成岩とテクトニクス,ポスター発表,一般講演)
- 西南日本の地震基盤の地質学的特性 (総特集 脆性破壊--塑性変形領域の断層岩と地震)
- 飛騨地体の構造とテクトニクス
- 562 九州西部甲佐岳周辺地域における肥後変成帯の変成変形史とナップ構造
- 中国西南部,四川省における龍門山ナップ構造帯の中部地区に発達する小構造と微構造およびそれらの構造地質学的意味
- O-203 東南極ドロンイングモードランド・セールロンダーネ山地に分布する変成超苦鉄質岩複合岩体の変成作用(24.深成岩及び変成岩,口頭発表,一般講演)
- O-204 東南極ドロンイングモードランド東部のセールロンダーネ山地中央部における大構造と変形作用(24.深成岩及び変成岩,口頭発表,一般講演)
- O-205 東南極セールロンダーネ山地中央部に産する高度変成岩類における複変成イベント分離の試み(24.深成岩及び変成岩,口頭発表,一般講演)
- O-206 東南極・セールロンダーネ山地アウストカンパーネ地域南部に分布する炭酸塩岩の成因(24.深成岩及び変成岩,口頭発表,一般講演)
- O-208 東南極セールロンダーネ山地・ブラットニーパネに産する珪長質斜方輝石片麻岩と珪長質角閃石黒雲母片麻岩との成因的関係(24.深成岩及び変成岩,口頭発表,一般講演)
- O-207 東南極,セールロンダーネ山地ブラトニーパネ地域における変成作用(24.深成岩及び変成岩,口頭発表,一般講演)
- 東南極ドロンニングモードランド・セールロンダーネ山地の変成作用再考
- 東南極ドロンイングモードランドの東・西ゴンドワナ大陸接合境界
- 日高変成帯,最下部トーナル岩マグマの冷却プロセス(日高衝突帯研究の最近の進歩(1)-その深部過程と上昇過程)
- 2004年新潟県中越地震・地震断層出現域の浅層反射法地震探査 : データ取得と処理について
- 震源領域の地質学的研究の課題
- 日本列島の上部地殻の発達過程と塑性--脆性断層帯形成の時間的空間的規制 (総特集 地震断層解析プロジエクト)
- 新潟-福島県境付近の奥只見地域から産出したペルム紀腕足類とその構造地質学的意義
- 217 粗粒花崗岩のマイロナイトの微細組織と形成機構
- P-82 化石震源域の変形挙動 : 日高変成帯上部層南東部,野塚川・楽古川上流地域を例に(12.岩石・鉱物の破壊と変形,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 日高変成帯におけるシュードタキライトの分布と地殻構造,アスペリィティ,化石震源域 (総特集 陸域震源断層--深部すべり過程のモデル化) -- (1章 物質科学的調査)
- P-83 日高変成帯北部ウェンザル川-パンケヌーシ川上流地域におけるマイロナイト帯の幾何学(12.岩石・鉱物の破壊と変形,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 日高島弧(日高変成帯主帯)下部地殻における高度変成岩の部分溶融(日高衝突帯研究の最近の進歩(1)-その深部過程と上昇過程)
- P-23 5 万分の 1 地質図幅「須原」地域の地質
- 青海川中流の結晶片岩にみられる変形構造 : 変成岩
- 四万十帯は高温型変成帯か (総特集 日本列島の低圧高温型変成帯)
- 11) 日高変成帯の部分融解と地殻流動
- P-38 札内川上流地域における日高変成帯上部層の変形作用(4.地域地質・地域層序,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 領家変成帯東縁マイロナイト帯における変成岩の黒雲母化学組成と変形-変成履歴(23.変成岩とテクトニクス)
- 科学研究費の配分問題を考える
- P-166 領家変成帯東縁帯における紅柱石ポーフィロブラストの成長過程
- P-116 広島県佐伯町周辺に分布する広島花崗岩体中の割れ目の系統と分布特性
- 日高変成帯, Sタイプトーナル岩中のザクロ石-斜方輝石グラニュライト包有物
- P-86 四国西部,八幡浜大島変成岩の変成作用と上昇プロセス
- 大陸性地殻形成における花崗岩の役割 (総特集 沈み込み帯のmissing massの行方)
- 日高変成帯の最下部地殻の構成岩石 (総特集 沈み込み帯のmissing massの行方)
- ベトナム・コンツム地塊におけるペルム紀-トリアス紀超高温変成作用
- ベトナム・コンツム地塊に分布する超高温変成岩中に記憶された超高圧変成作用の痕跡
- O-216 ベトナム・コンツム地塊に分布する低温・中圧変成岩類の変成作用とその意義(26. 変成岩とテクトニクス)
- 日高変成帯にみられる地殻深部現象(日高衝突帯研究の最近の進歩(1)-その深部過程と上昇過程)
- P-171 東南極ナピア岩体の超高温変成作用におけるフッ素交代作用
- P-125 超高温変成岩類の岩石学 : ナピア岩体・トナー島の変成プロセス
- P-93 富山県東部黒部川流域に分布する宇奈月変成帯の変形変成史
- 545 富山県東部黒部川流域に分布する宇奈月帯の変形変成史
- P-108 日高変成帯南部、幌満川上流地域における断層岩類の構造地質学的研究(13.岩石・鉱物の破壊と変形,ポスター発表,一般講演)
- 日高変成帯,最下部トーナル岩体のP-T-t経路(23.変成岩とテクトニクス)
- 5万分の1地質図幅「須原」
- P-126 岩手県久慈市南部における花崗岩質断層岩類の産状と組織の空間的変化 : 特にマイロナイトについて(17. 岩石・鉱物の破壊と変形)
- P-127 東南極ナピア岩体トナー島の苦鉄質グラニュライト中に含まれるフッ素に富む角閃石と超高温変成作用
- 北海道イドンナップ帯南部に分布する冬島変成岩類の岩石学的構成と変形変成史
- 日高変成帯の形成テクトニクス
- 神威岳地域における日高変成帯の変成作用と変成構造 : 深成岩および変成岩
- 589 北海道様似町地域に分布する冬島変成岩類(新称)の変形変成作用
- 579 東北日本南西部の花崗岩類に発達する破砕構造に関する地質学的研究 : 蒲萄山塊花崗岩について
- 日高変成帯の形成テクトニクス
- 日高変成帯のグラニュライト相マイロナイトとデコルマン (総特集 日本列島の低圧高温型変成帯)
- 378. 富山県片貝川上流地域の宇奈月結晶片岩類の変成・変形作用
- 264. 日高変成帯におけるマイロナイトの組織・構造
- 12. 日高変成帯の形成と上昇運動における火成活動の役割
- 370. 下部地殻におけるマイロナイト化作用 : 日高変成帯のグラニュライト相マイロナイト その2
- 363 下部地殻におけるマイロナイト化作用 : 日高変成帯のグラニュライト相マイロナイト
- 311 日高変成帯主帯、下部地殻岩石のP-T-D path
- 日高変成帯主帯下部層の変形史 : 変成岩
- 日高変成帯マイロナイト帯の変形構造に関する一考察 : 変成岩
- 日高変成帯主帯グラニュライトzoneにおけるアナテクシス : 深成岩および変成岩
- 新潟県津川町南西地域の新第三系 : 三川盆地・津川盆地境界部の地質と構造 : 第三紀
- P-201 日高変成帯上部層(ヌビナイ〜広尾地域)の変成分帯(28. 変成岩とテクトニクス,ポスター発表,一般講演)
- P-135 岩手県久慈市南部に分布する断層岩 : 主にマイロナイトについての地質学的研究(19. 岩石・鉱物の破壊と変形(液晶有),ポスター発表,一般講演)
- P-134 日高変成帯におけるマイロナイトの組織変化(19. 岩石・鉱物の破壊と変形(液晶有),ポスター発表,一般講演)
- O-329 ベトナム中部・コンツム地塊のマフィック変成岩にみられる超高温変成作用(27. 変成岩とテクトニクス,口頭発表,一般発表)
- P-121 グラニュライト相条件で形成された東南極トナー島シュードタキライト(19. 岩石・鉱物の破壊と変形,ポスターセッション,一般発表)
- P-187 ベトナム・コンツム地塊の高度変成作用(26. 変成岩とテクトニクス,ポスターセッション,一般発表)
- O-330 東南極ナピア岩体の異なるP-T経路 : 太古代・原生代テクトニクスの解析(27. 変成岩とテクトニクス,口頭発表,一般発表)
- 脆性剪断帯に見られる低結晶度炭素の起源
- P-165 変成帯の上昇にかかわる花崗岩質マグマ貫入テクトニクスとマイロナイト形成テクトニクス : 日高変成帯南部の例(26. 変成岩とテクトニクス,ポスターセッション,一般発表)
- P-176 花崗岩体中に残された地殻溶融の証拠 : ベトナム産花崗岩体の例(26. 深成岩・火山岩とマグマプロセス,ポスターセッション,一般発表)
- P-112 日高変成帯南部幌満川流域に分布する変成・深成岩のマイロナイト化作用(19. テクトニクス,ポスターセッション,一般発表)