84., 宮城縣伊貝郡小齋村山口産貝化石
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概要
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化石産地は阿武隈山脈東西の通路である小齋峠の中腹にある。小徑に面し狹い露出であるが貝化石は密集してゐる。硬い砂質凝灰岩中に含まれてゐるので良品を得るに困難であるが, 得たるものについて觀察するに, 從來日本内地及び朝鮮より中新世代表化石として報告せられたるものを含んでゐるので興味を感じ, 玄に報告する次第である。尚ほバイ屬の1新種とミクリガヒ屬の1新種とを記載し Babylonia kozaiensis, Siphonalia spadiceoides と命名したが, これ等をその現生の類縁種と比較することについても面白い事が考へらわさうである。
- 日本地質学会の論文
- 1939-05-20
著者
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