A-10 象牙質への接着に及ぼすリン酸の影響
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概要
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35%リン酸で脱灰した牛湿潤象牙質を5%4-METAアセトン溶液で処理し、光重合型4-META/TEGDMA-CQ, NPGレジンを接着させた。その結果65%リン酸で処理した場合より引張接着強さは低く、樹脂含浸層および脱灰コラーゲン層での破壊部分が増加した。これは樹脂含浸層内のレジン含量が少ないためであった。以上のことより35%リン酸によるコラーゲンの変性が大きく、脱灰層内へのモノマーの拡散をさらに低下させている可能性が強く示唆された。
- 日本歯科理工学会の論文
- 1994-03-15
著者
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渡辺 功
医歯大・医用研・有機
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中林 宣男
東京医科歯科大学生体材料工学研究所
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中林 宣男
医歯大・医用研・有機
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中林 宣男
東医歯大・医用研・有機
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加藤 元
東医歯大・医用研・有機
-
加藤 元
医歯大・医用研・有機
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