全部鋳造冠の支台歯原型および歯型への適合性

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
ビニルシリコーンゴム印象材を使用した各個トレー法によって,金属製支台歯原型の印象採得を行い,得られた歯型から鋳造冠を作製した.そして,歯型に対する適合状態をマージン部の浮き上がり量から,原型に対する適合状態をマージン部の浮き上がり量および内面間隙量から検討した.その結果,内面の適合調整を行った鋳造冠は,アズキャストのものに比較して,歯型に対する浮き上がり量が小さかったが,原型に対する浮き上がり量および内面間隙量はほぼ同等であった.また,原型に対する内面間隙量では,鋳造冠上面に適合検査材の〓出孔を設定することによって,軸方向においてもセメント合着した報告値と同程度の間隙量を求めることができた.そして,マージン部の浮き上がり量および内面の間隙量の両者を求めることで,原型に対する鋳造冠の適合状態をより詳細に検討することができた.
日本歯科理工学会の論文
1999-11-25

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク