統語情報に基づいた辞書の試み : IPALの場合
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概要
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小論では, 情報処理振興事業協会から公開されているIPALに収められた統語情報の考え方について, 簡潔な説明を試みる。構文現象は大きく, 命題を構成する「文型」と, それを包み込む「構文」とに分けて考えることができる。このうちIPALが提示しているのは前者の「文型」に関する情報だけである。「文型」を認める場合に遭遇する主要な問題を次の六項目に分け, 辞書記述における問題点を指摘する:(a)何が一つの述部か, (b)項になるための構文上の資格, (c)項の数, (d)項の間の階層関係, (e)項の持つ指示対象の有無ならびに異同, (f)項の単語としての性格。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-11-26
著者
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