プロセス代数によるイベント処理機構を持つアクティブデータベース言語

概要

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アクティブデータベースを扱うための、プロセス代数を元としたデータモデルによるイベント処理と、その言語について述べる。これは、従来のデータベース言語で扱いにくいイベントの処理/記述と、それに伴う並行制御の処理/記述にプロセス代数を用いるものである。プロセス代数を使うことで、データベースの振舞いの記述を自然に行なえると共に、等価性などの性質を持つためデータベース処理の最適化や検証に用いられる点に特色がある。プロセス代数表現により、複合イベントを構成する基本要素を定義し、結合モードを利用者がプログラム可能な形で提供できることとなった。次に、この記述モデルを基礎としたアクティブデータベース言語を実現した。特徴は、ECAアーキテクチャにおける条件/動作記述にSQLを用いることと、上記プロセス代数べースのモデルに従った並行制御記述を持つことである。この言語ECA-SQLにより、・述語による条件記述表現と、集合操作によるデータベース処理・代数表現による複合的なイベント記述/処理・結合モードと並列処理の支援。また、並列処理の振る舞いの部分的な検証などが可能となった。既存のSQLサーバをシステムの1要素として用いることができる。また、CCSの処理系と接続し、振舞いのシミュレーションや操作の等価変換など、ルールの実行前の検証に用いることもできる。これらはWebインターフェイスを実現しており、ネットワークアクセスが可能である。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-07-24

プロセス代数によるイベント処理機構を持つアクティブデータベース言語

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