PC上における組み込みシステムのエミュレーション
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概要
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組み込みシステムは、その機器に特化したOSを用いることによりオーバーヘッドを小さくしてリアルタイム性を実現している。このような構造は、完成したシステムにとってはオーバーヘッドのない動作が可能となるため便利であるが、アプリケーションの誤作動がカーネルに影響を及ぼすこともあるため、開発段階では困難をともなう。汎用OSを用いればこの問題は回避できるが、汎用OSはこれまでオーバーヘッドをともなっていたため、リアルタイム処理の実現性が低かった。本稿では、最近のPCの高速性を活用して組込システムをエミュレーションするシステムを汎用OS上に構築し、そのリアルタイム性を検証したところ、366MHzのPCでの割り込み応答遅延は平均で20μs程度であるとの性能結果を得た。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-05-25
著者
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