2000-OS-85-1 SANにおけるsocket通信の高速化手法
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概要
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本論文ではSAN上のsocket通信オーバヘッド削減のために, 従来のTCP, UDP/IPではなく, 低オーバヘッドなプロトコルを透過的に導入したVI socketの提案を行う.VI socketはSTREAMS機構を利用したカーネルモジュールで, モジュール部とドライバ部から成る.ドライバ部は, STREAMSのTPIとSANのVIAインタフェースのマッピングをしており, 従来に比べデータコピーやエラー制御のコストを削減し, 低オーバヘッド通信を実現している.モジュール部は, 通信相手がSANの内外であるかに応じてプロトコル切り替えをしており, 透過的に切り替えることでSAN上の全てのsocketアプリケーションを低オーバヘッド化可能としている.プロトタイプを設計・実装し現在は評価中である.1BのRTTで従来の36%の性能改善を予測している.
- 2000-08-04
著者
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岸本 光弘
(株)富士通研究所
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石嵜 透
(株)富士通研究所 マルチメディア研究所 ソフトウェア研究部
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石嵜 透
(株)富士通研究所 コンピュータシステム研究所 ソフトウェア研究部
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伊藤 雅典
(株)富士通研究所 コンピュータシステム研究所 ソフトウェア研究部
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