ヒトサーファクタントタンパク質D(SP-D)バキュロウイルス/昆虫細胞系による生産
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概要
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ヒトSP-Dのリコンビナントタンパク質を生産するため, ヒト肺組織より分離したmRNAよりヒトSP-D cDNAをクローニングした.得られたSP-D cDNAをバキュロウイルスに組み込み, 培養昆虫細胞に感染させることでリコンビナントSP-Dタンパク質を発現した.昆虫細胞による発現ではシグナルペプチドによる細胞外への分泌, ならびにシグナルペプチド部分の切断という一連の翻訳後修飾も正常に行われ, リコンビナントSP-Dは培養上清中に可溶性タンパク質として存在した.さらに, 一部分子は多量体も形成していることも示唆され, また天然型SP-Dと同様にカルシウム依存的なマンノース結合能を有していた.昆虫細胞におけるリコンビナントSP-D生産では, 培地の種類によって発現量に約3倍の違いが認められた.しかしいずれの培地においても生産量は3mg/l以上を示した.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 2000-07-25
著者
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五十嵐 誠
ヤマサ醤油・診断薬・免疫研
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長田 篤雄
ヤマサ醤油
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長田 篤雄
ヤマサ醤油(株)免疫研究室
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五十嵐 誠
ヤマサ醤油
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五十嵐 誠
ヤマサ醤油(株)診断薬部免疫研究室
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永江 尚人
ヤマサ醤油診断薬部
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永江 尚人
ヤマサ醤油(株)診断薬部免疫研究室
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