線形方程式を解くための連分数法
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概要
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線形(代数および積分)方程式を解くためにわれわれが提唱した連分数法(Method of Continued Fractions, MCF)は極めて有効で,三核子系束縛状態に対するファデーエフ方程式を解くのに用いられた.ここではMCFの数学的性質を論ずる.この連分数は有限連分数であることが証明される.従って離散化された空間での方程式の数学的に正確な解を与える.連分数を取扱うための2つの回帰関係式が提唱される.MCFは大きい行列の関係する方程式に用いても頑健である.例としてヒルバード行列を用いて,ガウス法は20×20行列で既に役立たないが,連分数法は200×200行列でも頑健であることを示した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-10-14