ユーザマニュアルにおける理解指向と操作指向
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概要
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OA機器の初心者を想定して,操作系列の正確な記述に専念する「操作型マニュアル」と,タスクの手段-目的関係に言及する「理解型マニュアル」を制作した.評価テストでは,44人の初心者に,いずれか一方のマニュアルを与え,タスクをくり返したときのパフォーマンスの変化を比較した.理解型マニュアルを利用したユーザは,最初の読解時間が長かったものの,操作型マニュアルのユーザよりも早く操作方法を覚えた.考察では,ユーザの知識,経験,目標レベルのちがいに応じて,マニュアルに記載すべき情報を取捨選択するための理論的枠組みと,理解型マニュアルの品質を向上させるための施策について議論する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-05-13