Nepi : π計算に基づくネットワーク・プログラミング言語
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
π計算は通信チャネル名を送受する機能を持つプロセス代数(並行プロセス記述体系)として注目を集めている.本稿ではπ計算に基づく分散処理記述言語Nepiを提案し,その意味論と処理系を論ずる.最初にNepiの言語仕様を示し,π計算に基づく操作的意味論を与える.次に,実装向きプロセス代数νπ計算を導入し,それがある抽象化レベルでπ計算と同値であることを示す.さらにνπ計算をBSD UNIXの標準的な機能を用いて実装することにより,Nepiの実装が出来ることを示し,現在の実装について述べる.最後に電子掲示版システム等,幾つかのNepiプログラムの例を示し,Nepiの適用性を論ずる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-08-24
著者
関連論文
- 確率様相論理による秘匿性の証明 (代数と言語のアルゴリズムと計算理論)
- 確率様相論理による秘匿性の証明
- コンピュータサイエンスシリーズ 15 離散数学, 牛島和夫(編著), 相利民, 朝廣雄一(著), コロナ社(2006-09), A5判, 定価(本体3,000円+税)
- π計算に基づくプログラミング言語NepiのためのGUI機能
- 高階書換え系の単一正規形性
- 高階書き換え系の単一正規形性
- Nepi : π計算に基づくネットワーク・プログラミング言語
- ゲーム列による安全性証明の形式化と自動化(数理的技法による情報セキュリティ)
- 匿名性とプライバシ保護の数理的技法 (特集 コミュニケーション環境の未来に向けた研究最前線)
- Nepiネットワークプログラミングシステムの形式的検証(ソフトウェア工学の基礎)
- π-計算の名前制限の名前生成による実装の正しさ
- プロセス代数に基づくネットワークプログラム言語 (特集論文1 情報科学研究の最前線--より安全で快適な情報処理技術を目指して) -- (快適にコンピュータを使えるために)
- π-計算に基づくモバイルエージェントの形式化
- アクタモデルのπ計算に基づく意味づけ : エージェントの形式化に向けて
- 関数部分知識と匿名性検証(理論,数理的技法による情報セキュリティ,平成19年研究部会連合発表会)
- チャネルに基づく選択付き通信のための分散プロトコル
- Nepi^2: π計算に基づくネットワーク・プログラミングのための2レベル計算体系
- 電子投票プロトコルに対する無証拠性の定理証明
- フォーマルメソッドによるセキュリティ&プライバシ (特集 20周年を迎えたコミュニケーション科学)
- 「情報処理学会論文誌 : プログラミング」の編集について
- 匿名性・プライバシーの工学的定式化とその学際的応用
- CoSyProofs 2009参加報告(会議レポート)
- 認知変数連結論 : 認知心理学を見つめ直す, 中島義明(著), コロナ社(2007-11), B6判, 定価(本体2,600円+税)
- 6. 匿名性とプライバシのためのフォーマルメソッド(Part III:新領域の開拓,フォーマルメソッドの新潮流)
- 確率様相論理による秘匿性の証明