π計算のfairなtestingによる等価性判別
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概要
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近年,プロセス代数,特に,π計算の研究が盛んである.このπ計算を用いて,モーバイルプロセスの性質を数学的に議論・検証する方法についての研究が進められている.モーバイルプロセスの上に合同な関係を導入する試みとして,s-mustテストが提案された[Kuro96].しかし,[Kuro96]のs-must試験等価性は公平さが保証された実行を行った場合区別すべきプロセスが,区別できないという問題があるところで,モーバイルでないプロセスについて,同様な問題を解決するために,shouldテストが提案されている[Bri95].そこで本稿では,s-mustテストにshouldテストの概念を導入して,モーバイルプロセスでのs-shouldテストを提案する.その結果,s-shouldテストは求められた性質を持つことが示される.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-28
著者
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