音声翻訳のための認識誤りにロバストな類似用例選択手法の評価
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概要
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音声翻訳技術を小型携帯端末上で実用化しようとした場合には、音声認識誤りに頑健であることが必要である。われわれはドメインを限定し、キーワード主導型の類似用例選択を行うことによって、音声認識誤りに頑健な翻訳を行うことを試みた。また、キーワード間の依存関係を用いることにより、用例候補を効率よく選択することを試みた。日本語と中国語のコーパスを用いて、誤りを含む音声認識結果のみを入力とした用例選択実験を行った。用例選択率は、日本語で57,95%、中国語で60,7%の再現率を得ることができた。主観評価結果においても、類似用例選択を行うことにより、意味理解率が音声認識結果そのものを理解しようとした時と比較して約2倍になった。また、キーワード間の依存関係を用いることにより、用例候補数を日本語で84%、中国語で26%削減することができた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-06-01
著者
-
廣瀬 良文
松下電器産業株式会社先端技術研究所
-
廣瀬 良文
松下電器産業(株)先端技術研究所知能情報技術研究所
-
遠藤 充
松下技研株式会社
-
西崎 誠
松下技研株式会社情報・ネットワーク研究所
-
脇田 由実
松下電器産業株式会社先端技術研究所
-
小沼 知浩
松下技研株式会社情報・ネットワーク研究所
-
遠藤 充
松下電器産業株式会社先端技術研究所ヒューマンウェア研究所
-
遠藤 充
松下技研(株) ヒューマンインタフェース研究所
-
脇田 由実
松下電器産業株式会社先端技術研究所ヒューマンウェア研究所
-
小沼 知浩
松下電器産業株式会社先端技術研究所ヒューマンウェア研究所
-
小沼 知浩
松下技研株式会社
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