引力・斥力モデルに基づいたセンサノードの動的再配置手法<システムソフトウェアの動的構成法>

概要

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本稿では,モバイルセンサネットワークを対象とし,アプリケーションの期待するセンサノード配置を実現するSDSP(Self-organizing Dynamic Sensor Placement)方式を提案する.センサネットワークではアプリケーションにとって,センサノードの位置が重要となる.アプリケーションが期待する位置にセンサノードが存在しない場合は,その目的を達成できない.しかし,センサネットワークにおける既存研究の多くは,この問題に対してほとんど考慮されていない.本稿で提案するSDSP方式は,各センサノードが自律的に移動し,センサノ一ド分布の偏りを解消する.各センサノードはRandom Waypointモデルに基づいた移動を行い,その移動中に調査対象を探索する.加えて,ノイズやセンサデータの不確定性,誤探知などの問題に対しても、複数のセンサノードが同一の対象物を監視することでセンシング精度を高める.同一対象物に集まるセンサノードの数を制御するため,本研究では引力・斥力モデルを導入した.本方式をシミュレーションによって評価し,コスト(センサノード数,エネルギー消費量)とパフォーマンス(イベントロスト時間)の関係を明らかにした.
一般社団法人情報処理学会の論文
2003-02-27